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訪問介護の生活援助とは?受けられるサービス内容の範囲を具体的に解説

2024.11.2 / ももたろう

昨今の高齢化事情の中で在宅での生活を支援する訪問介護サービスの需要が年々高まっています。
特に生活援助サービスは、日常生活の困難を軽減し、より安心して自宅で過ごせるようサポートするため、その役割は重要です。

今回は、訪問介護の生活援助とは何か、具体的にどのようなサービスが受けられるのか、またその利用条件について詳しく解説します。訪問介護を検討している方やそのご家族はぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

①生活援助とは?


生活援助とは、訪問介護サービスの中の一つで、利用者が自宅で自立した生活を送るために必要な家事など、身の回りのサポートを行うものです。 訪問介護士が利用者の自宅を訪問し、個々の状況に応じた生活の支援を提供します。

サービスの内容は利用者ごとに異なり、ケアマネージャーが作成したケアプランに基づいて提供されます。
ただし、ケアプランの範囲を超える援助はできないため、利用者のニーズとケアプランの内容が一致していることが重要です。

 

◉訪問介護の生活援助でできることとできないこと

訪問介護の生活援助では、以下のサービスを受けられます。

  • 掃除
  • 洗濯
  • 料理
  • ベッドメイク
  • 外出支援

これらのサービスは、利用者の日常生活をサポートし、自立した生活の維持を目的としています。
しかし、生活援助はあくまでも自立した生活を維持するための支援であるため、以下のような内容はサービスの対象外です。

  • 援助を受けなくても日常生活に支障がない作業(ペットの世話、花の水やり、衣類の衣替え、空き部屋の掃除 等)
  • 利用者以外に関すること(パートナーや他親族の生活援助 等)
  • 医療行為

 

◉訪問介護の生活援助を利用できる人の条件

訪問介護の生活援助を利用できる人の条件は要介護認定を受けている人(要介護1〜5) に限定されます。

要支援の人は対象外となりますが、要支援1・2の認定を受けた方は、各自治体が実施する総合事業のサービスを利用することができます。

▶︎同居家族がいる場合は利用できない?

原則として、同居の家族がいる場合は、訪問介護の生活援助を利用することはできません。
これは、同居家族が家事を行うことができると考えられるためです。

ただし、やむを得ない場合には特例が認められることがあります。

同居家族が重い障害や病気を持ち、家事を行うことが困難な場合

同居家族が仕事や学校のために長時間不在で、事実上独居状態にある場合

同居家族が高齢で、体力的に家事を行うことが難しい場合

特例が認められるかどうかの判断は個別のケースによって異なります。詳しくは、担当のケアマネジャーや市区町村の介護保険窓口に相談しましょう。

なお、訪問介護の身体介護については、世帯や家族の状況に関わらず利用することができます。

◉訪問介護の生活援助の利用料金

訪問介護の利用料金は、サービス提供の時間に応じて単位数が決まっています。

身体介護


20分未満:163単位
20分以上30分未満:244単位
30分以上1時間未満:387単位
1時間以上1時間30分未満:567単位
以降、30分増すごとに82単位
生活援助
20分以上45分未満:179単位
45分以上:220単位

※身体介護中心の場合、20分未満の短時間サービス費は、頻回の訪問を行うことが必要な利用者に対して提供される場合に算定されます。

これらの単位数に地域区分ごとの単価を乗じることで、実際の利用料金が算出されます。利用者の負担割合(1割、2割、または3割)に応じて、この金額の一部を負担することになります。

訪問介護は介護保険が適用されるため、利用者の負担額は1〜3割です。自己負担割合は所得によって決まります。

  • 1割負担:年間所得280万円未満
  • 2割負担:年間所得280万円以上340万円未満
  • 3割負担:年間所得340万円以上

 

◉訪問介護の生活援助の利用可能回数

訪問介護の生活援助の1ヶ月の利用回数は、下記の表のように要介護度に応じて上限が決まっています。

要介護1⇨1カ月あたり27回

要介護2⇨1カ月あたり34回

要介護3⇨1カ月あたり43回

要介護4⇨1カ月あたり38回

要介護5⇨1カ月あたり31回

引用:「厚生労働大臣が定める回数及び訪問介護」の公布について

ただし、1日の利用回数に決まりはなく、1日に複数回サービスを受けることも可能です。
注意点として、1人の利用者に対して1度訪問してから2時間以内に再度訪問すると、同一サービスとしてカウントされます。

②サービスご利用までの流れ


▶︎訪問介護の生活援助利用の流れ

1.要介護認定の申請

2.ケアプランの作成

3.訪問介護事業者の選択と契約

4.サービスの利用開始

 

1.要介護認定の申請

市区町村の介護保険窓口で要介護認定の申請を行います。申請には介護保険被保険者証が必要です。
申請後、認定調査員による訪問調査と主治医意見書の作成が行われ、その結果に基づいて要介護度が判定されます。

 

2.ケアプランの作成

要介護認定を受けた後、ケアマネジャーが本人や家族と相談しながらケアプランを作成します。 ケアプランには、利用者の状態や希望に基づいて、どのようなサービスをどの程度利用するかが記載されます。

 

3.訪問介護事業者の選択と契約

ケアプランに基づいて、訪問介護事業者を選択します。事業者の特徴や評判などを考慮し、自分に合った事業者を選びましょう。選択後は、その事業者と契約を結びます。

 

4.サービスの利用開始

契約後、ケアプランに沿って訪問介護の生活援助サービスの利用が開始されます。

要介護認定の申請から実際の利用までにかかる期間の目安は、約1〜2ヶ月程度といわれています。
要介護認定には通常約30日かかり、その後ケアプランの作成や事業者との契約にも時間を要するためです。

 

③介護保険外の生活援助サービス


介護保険における訪問介護の生活援助サービスだけでは要望を十分に満たせない場合や、対応していない作業を依頼したい場合があります。そのような時は、介護保険外の生活援助サービスの利用も検討してみましょう。介護保険サービスと組み合わせて利用することでさまざまな課題を解決することができます。

 

介護保険外のサービスは、介護保険サービスとは異なり、要介護認定を受けていない方や要支援の方でも利用できるものもあります。ただし、これらのサービスは全額自己負担となるため、利用料金については事前にしっかりと確認してください。

 

▶︎自治体による生活援助サービス

  • 配食サービス:栄養バランスの取れた食事を定期的に届けるサービス
  • 移送サービス:通院や買い物などの外出を支援するサービス
  • 布団丸洗い・乾燥・消毒サービス:寝具の衛生管理を支援するサービス
  • 緊急通報サービス:緊急時に素早く対応できるよう、通報システムを提供するサービス

これらのサービスは、介護保険サービスでは対応できない部分を補い、高齢者や障害者の生活をより広い範囲でサポートします。

 

▶︎社会福祉協議会による生活援助サービス

  • 家事全般の支援:掃除、洗濯、料理など日常的な家事の援助
  • 福祉サービスの申し込み支援:各種福祉サービスの申請手続きの補助
  • 日常的な金銭管理の支援:公共料金の支払いや生活費の管理などの援助
  • 外出の付き添い:買い物や通院などの外出時の同行支援

 

▶︎シルバー人材センターによる生活援助サービス

  • 庭の手入れ、草むしり:庭木の剪定や除草作業
  • 家事支援:掃除、洗濯、料理などの日常的な家事
  • 粗大ごみの搬出:大型の不用品の処分や運搬
  • 簡単な家の修繕:網戸の張り替えや障子の貼り替えなど

これらのサービスは、介護保険サービスでは対応が難しい特殊な作業や、一時的に必要となる作業にも柔軟に対応できる点が特徴です。

 

▶︎民間企業による生活援助サービス

  • 家事代行サービス:掃除、洗濯、料理などの総合的な家事支援
  • 見守りサービス:定期的な訪問や電話による安否確認
  • 外出支援サービス:通院や買い物、旅行などの付き添い支援

民間企業のサービスは、介護保険サービスでは対応できない範囲や、より高品質なサービスを求める利用者のニーズに応えることができます。また、国家資格を有したスタッフがサービスを提供してくれるのも魅力の一つです。

ただし、料金は他の保険外サービスに比べて高めになる傾向があるため、サービス内容と料金のバランスを考慮して選択することが重要です。

 

④ももたろうの訪問介護サービスででできること


ももたろうの保険外介護サービスは、介護保険では対応できない幅広いニーズに応えるオーダーメイドのサービスが特徴です。専門性が求められる排泄介護、食事介助、歯磨き、ペットの散歩、買い物代行、お墓参り代行、通院付き添い、薬の整理 など、あらゆる介護や生活支援を、資格を有したスタッフが好きな時に好きな時間だけサポートしてくれます。

 

ももたろうを利用するメリットは、以下の4点が挙げられます。

  • 最短当日から利用可能なスピーディーなサービス提供
  • 一人ひとりに合わせたオーダーメイドのサービス
  • 担当ヘルパーの指名が可能
  • 看護師・または介護士の国家資格を有した専門スタッフが訪問

ももたろうのサービスは、「今すぐ」という早急に求められるニーズに応えるスピーディーなサービス提供と、「やってほしい」を叶えるオーダーメイドの対応力が魅力です。介護保険のサービスと併用しながら、制度では対応できない幅広いニーズに応えられるのが、ももたろうの大きな強みといえるでしょう。

 

⑤まとめ


生活援助は、高齢者や障害者が自立した生活を送るための重要なサポートです。適切なサービスを利用することで、本人の生活の質を向上や、家族の負担の軽減が期待できます。 介護保険サービスだけでなく、自治体や社会福祉協議会、民間企業などが提供するさまざまな生活援助サービスを活用することで、一人ひとりのニーズに合わせたきめ細かな支援を受けることが可能です。サービスの内容や利用条件を正しく理解し、適切な支援を選択することで、より安心で快適な在宅生活を実現できます。

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