2023.11.13 / 健康
こんにちは!佐藤です。
今週から急に寒くなり、ヒートテックが必要な季節になりました🔥
ポロシャツ生活も終了です🥶
さて、本日は介護に関わる方には切っても切れないポジショニングについて投稿したいと思います😌
まず、ポジショニングとは[自力での体位変換が困難なご利用者様の姿勢を安全で快適なものに保つこと]です。
寝たきりの方やご自身での体重移動が難しい方は、関節が硬くなったり(拘縮)、体の一部に圧力がかかり続けることで褥瘡を
引き起こしたりする恐れがあります。
正しいポジショニングをとることによって快適な姿勢を保つことができ、さまざまなトラブルの予防につながりますとされています。
⑴関節拘縮の予防
関節を動かさないまま寝たきりになっていると、関節が固まり変形することがあります。これを拘縮と言いますが、拘縮を起こしてしまうことで衣類の行為やおむつ交換が困難となり支障をきたすことがあります。
⑵褥瘡の予防
長い時間一箇所に体重がかかっていると血行が悪くなり、血流が滞ります。血流が滞った箇所が赤くなる、ただれる、傷ができるなど、皮膚のトラブルにつながります。別名、床ずれとも言いますが、重度の場合では筋肉、骨まで及ぶことがあります。
・褥瘡が発生しやすい場所
⑶呼吸機能の改善
長時間同じ姿勢でいると、肺が圧迫され体内に酸素を取り込みにくくなり、酸素が不足して呼吸をしにくくなります。
⑷浮腫の改善
長い時間同じ姿勢でいると、重力の影響や筋肉の活動ができず血流が悪くなるり、体の一部が浮腫みます。ポジショニングは、体を動かして筋肉の収縮で血流を促す目的もあるのです。
ポジショニングは正しい知識を持つことができれば誰でも実施することができます。正しいポジショニングを実践しなければ、症状が進行するリスクがあります。さらに、介護におけるポジショニングを実践するにあたっては、隙間を作らないこと、どのように重力がかかるのかを考えること、無駄なクッションを外す、利用者の気持ちや状態を第一に考えることなどが大切です。
ベッドと体の隙間だけを埋めるのではなく、体全体にかかる圧力、体重のかかり方を考慮する必要があります。
ギャッジアップ付きのベッドであれば、さらに傾斜がつくためフラットの状態よりもさらに圧かかりやすくなるため注意が必要です。
体とベッドの隙間を埋めるためにクッションを利用します。クッションを入れることで体圧を分散でき、拘縮や褥瘡を予防することができます。使用するクッションは、形状は問いませんが形状の維持ができるものをお勧めします。
また、クッションを入れすぎることで拘縮を助長することもあるので注意が必要です。
ポジショニングをする際には、利用者に声をかけて「これからポジショニングをする」ということを認識してもらいます。
声をかけることで、利用者の不用意な緊張を防ぎスムーズにポジショニングを行えます。
ポジショニングは、力任せで行わないようにしましょう。必要な場合には、他者へ助けを求めましょう。
力任せに行うことで、痛みを与えたり、二時的に事故が発生することがあるため注意が必要です。
拘縮がある箇所を持つ際には、上から持つのではなく下から支えるようにします。指を使わず、腕や手の平でしっかり支えましょう。また、関節付近を持つことによって痛みを緩和できます。拘縮している部位は強く握らないよう、十分に注意しましょう。
今回は、ポジショニングについて投稿させていただきました。
正しい方法でポジショニングを行うことで、利用者の拘縮や浮腫、呼吸機能の低下を防ぐことができます。
こまめにポジショニングをして、寝たきりの方や体が不自由な方が活動しやすい環境を作ることも大切です。